2018年07月04日
看護師の手
横に看護師が居るのは感じることができた、人の気配というかさっきまで居た人が動かずにそのままいるような感じ。介護施設の看護師転職エージェントランキングなんかも見ているんだろうか。どのくらいそのものすごい風を浴びていたのかわからない、少し弱まった気がしたのでゆっくりと目を開けてみようと思った。ゆっくりと緑色が見えてきた、さっきまで真っ白な部屋にいたのに。自分の足がはっきりと見えて、その下に緑色。風はまだまだ強く吹いている、けど起き上がれないほどじゃないと思って顔を上げた。目の前は青空だった、下を見ると緑色で風が下からものすごい勢いで吹いている。周りが空で下が緑、ここは空で今僕は落ちている途中だということがわかった。空と緑しか見えない、看護師もどこかに消えていた。このまま落ちて死ぬ!そうわかった瞬間焦りだした、けど次の瞬間上から声がした。「つかまって。」とさっきと同じ看護師の声だった、上を見ると看護師が僕に手を伸ばしている。目が合うと看護師はまたニコっと笑った、僕はこのままじゃ落ちると思って必死に看護師の手を掴んだ。手が触れた瞬間だった、足が地面についてるのを感じたから足元を見ると地面があった。周りには緑がいっぱいで、どこかの森か外国なのかなと思った。鳥の鳴き声のような音が聞こえた、「助かった。」そう思った。
Posted by のぶのぶ at
12:38